2018年自動車業界は「偶数」がトレンド!?

自動車の車名に数字が付けられているものは多いのですが、数字が大きくなるにつれてクルマの大きさも車格もお値段も高くなるという法則があります。

車名に数字が使われていて、なおかつシリーズとして使っているのはメルセデスベンツ、BMW、アウディ、ボルボ、プジョー、シトロエン、ポルシェ…などなど。キャデラックも最近数字入りの車名が増えているし、ほかのメーカーやブランドでも一部、数字を用いている車名が使われているものもあります。一方、日本のメーカーではあまり数字の車名を使用していませんが、マツダが海外ではデミオを「マツダ2」、アクセラを「マツダ4」、アテンザを「マツダ6」といった数字の車名に名称を変えていますが、日本ではSUVのみに使用しています。

「2」は日本では昨年、アウディが「Q2」を新たにラインナップに加え、来月には日本で「BMW X2」が登場。これはどちらもコンパクトサイズでクーペスタイルのSUVですが、これはまさに今の自動車トレンドどまん中!タイモーターショーでは、「X2」の右ハンドル車が日本に先駆けて公開されたとか。

「4」は、日本でも先週発売された「ボルボXC40」は私も注目しているスポーティなコンパクトSUV 。そして先日ジュネーブモーターショーで発表された「BMW X4 」。こちらもクーペライクなSUVですが、BMWの場合は「SUV」(スポーツ・ユーティリティ・ヴィークル)ではなく、敢えて「SAV」(スポーツ・アクティビティ・ヴィークル)と呼びます。またBMWは「i」ブランドから登場する次のクルマがEVの「i4」ということも併せてジュネーブで発表しています。そして現在開催されているニューヨークモーターショーではトヨタが「RAV4」を世界初公開!(こちらはシリーズでなく4だけですが…)

「6」だとアウディがジュネーブモーターショーで「A6セダン」、ボルボが「V60 」、マツダがアテンザワゴン「マツダ6」を世界初公開。

そして「8」。

ジュネーブでは、フェラーリが「488ピスタ」、BMWが「コンセプトM8グランクーペ 」を初公開。日本国内ではマツダが3列シートのSUV「マツダCX-8 」を発売し、これまた注目を集めています。

もちろん車名はメーカーによっても違いますが、奇数がスタンダードだとしたら偶数はそれの派生版というか進化バージョン。つまり偶数は余裕がある数字といえるのかもしれません。逆を返せばクルマの車種数が飽和状態とも言えなくもありませんが、偶数名のクルマが多く登場するときは、景気が比較的余裕がある時というか安定しているといえる様な気がします。

 

2018年は「偶数年」。自動車業界にとっても安定した「GOOD数年(ぐうすうねん)」だとよいのですが。

吉田 由美