【グッドイヤー・E-グリップ パフォーマンスSUV・試乗】ラグジュアリーSUVにターゲットを絞った新ジャンルタイヤ

今、世界的に売れているクルマのジャンルはSUVです。かつてはジープに代表されるようなヘビーデューティなモデルが代表的車種だったSUVも、今やその主な使用シチュエーションは都市部へと変わってきています。

なにしろ、ベンツやBMWはもちろん、ジャガー、マセラティ、ロールス・ロイスまでがSUVを開発する時代です。

そうした時代に求められるタイヤとしてグッドイヤーから発売されたのが、エフィシェントグリップ・パフォーマンスSUV(E-グリップ パフォーマンスSUV)です。

ターゲットユーザーはオンロード走行での快適性を求める方、シティ派のクロスオーバーSUVユーザーとされています。この「E-グリップ パフォーマンスSUV」の発売を前に、日本自動車研究所(JARI)で試乗する機会が与えられました。

E-グリップ パフォーマンスSUVは、パターンノイズを9%低減、ドライブレーキを9%向上、ヨーレートの14%改善、ウエットブレーキ15%向上という性能アップを謳ったタイヤです。期待大きく試乗会場へと向かったのですが、当日は残念なことに雨で路面はかなり深いウエットとなっていました。

この状態ではもちろんドライハンドリングとドライブレーキは確かめられませんが、ウエットブレーキに関してはかなりいいフィーリングを持っていたことを確認できました。制動初期から減速Gをはっきり発生させますので安心感が高いと言えます。

試乗コースにはパターンノイズを確認するために3種の荒れた路面が用意されていましたが、雨のためパターンノイズの確認は難しいものでした。ただ、段差や突起は上手にいなしている印象でした。

E-グリップ パフォーマンスSUVは17インチから20インチまで25サイズをラインアップ。静かで乗り心地のいい、SUVタイヤを探している人のショッピングリストに載ることは間違いないことでしょう。

(文・諸星陽一)

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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