【VW・アルテオン試乗】パサートベースとは思えない俊敏で軽快な走りがアルテオンの魅力

派手さはなくても、高い実力を備えて「質実剛健」という言葉がピッタリ当てはまるブランドがフォルクスワーゲン(以下VW)ですが、従来のVWのイメージを打ち破るクルマが2017年10月に日本に導入されました。それがVWの新たなフラッグシップモデルであるアルテオンです。

アルテオンはパサートをベースとしたスタイリッシュなクーペモデルで、ボディサイズは全長4865mm×全幅1875mm×全高1435mm。全長で800mm、全幅45mm、全高はマイナス35mmとワイド&ローなファストバックスタイルを採用。またホイールベースも2835mmと45mm延長され、広大な室内空間を実現しています。

広大な室内空間はリアシートに大人が座っても足元のスペースに余裕があるだけでなく、トランクスペースは5人乗車時で約563Lという容量を確保。さらに分割可倒式のリアシートを全て倒せば最大1557Lまで拡大することができます。クーペのような流麗なスタイリングを採用しながらも、実用性の高さを兼ね備えているのはさすがです。

アルテオンに搭載されているエンジンは、最高出力206kW(280ps)、最大トルク350Nmを発生する2L直列4気筒ターボTSIです。組み合わされるミッションはゴルフRに採用された最新の7速DSGでJC08モード燃費は13.3km/Lを実現しています。

駆動方式は第5世代となるフルタイム4WDシステムの4モーションを搭載。普段はFF(フロント100:リア0)の状態で走行していますが、ドライバーのアクセルワークやホイルスピード、ハンドルのアングルなどを分析して前後の駆動トルクを計算し、瞬時に前後輪へ最適に配分するというシステムです。路面状況や走行状況に応じて最適なトルク配分を行うので燃費の悪化を最小限に抑えるだけでなく、安定した走行を実現しています。

この記事の著者

萩原 文博 近影

萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
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