【スバル・XV雪道試乗】SUVのスタイリングは伊達じゃない。雪道で発揮されるその実力

現行XVは、初代となる2010年に登場したインプレッサXVから数えて3代目に当たるモデルで、現行インプレッサと同じくスバル・グローバル・プラットフォームと呼ばれる最新のプラットフォームを用いています。

スバル車はAWDの設定が多いモデルですが、XVは全車AWDとなっています。北米ではSUVでも2WDが設定されることが多いのですが、AWDにこだわるスバルらしくSUVであるXVはAWDのみの設定となっています。

XVに採用されているAWDのシステムは、アクティブトルクスプリットAWDと呼ばれるシステムで、前後60対40のトルク配分を基本に、走行状態に合わせたトルク配分が行われます。

今回の試乗ではブリヂストンのスタッドレスタイヤ「ブリザックVRX2」を履いた状態で、十和田湖から盛岡市内まで走りました。基本的には圧雪路でところどころアイスバーンも存在していました。高速道路はよく除雪され、サマータイヤでも走れるレベルとなっていました。刻々と変わる路面状況においても、ブリザックVRX2を履いたXVは無敵の存在でした。

クルマの挙動は非常に素直なものです。デフォルトでフロントのトルク配分を多くしていますが、滑りやすい雪道ではちょうどいいくらいのトルク配分となり、発進から安定した挙動となります。

普通に操作している限り、クルマ側が素直に反応してくれるので、普通に(とはいえ雪だということを意識している必要はあります)運転すれば、苦労することなく走ることができます。

(文:諸星 陽一/写真:前田 惠介)

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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