トーヨータイヤの日本未発売タイヤ「オープンカントリーM/T」をフォード・F-150ラプターで先行試乗

東京オートサロンで巨大なブースを展開、ゲストとして世界的なドリフト&ジムカーナドライバーのケン・ブロックさんやラリーレイド&クロスカントリースペシャリストとして知られるBJ・バルドウィンさんを招くなど、大きく力を入れていたのがトーヨータイヤです。

そんなトーヨータイヤがオートサロンの直後に埼玉県の河川敷にあるモトクロス場を使い、クロスカントリー用タイヤの試乗イベントを行いました。

用意されたタイヤはまだ日本では発売されていないオープンカントリーM/T、オープンカントリーR/Tの2タイプでした。M/Tはマッドティレーンの略で泥道やガレ場などオフロードに主眼を置いたセッティングが行われているタイヤです。

R/Tはラゲッドティレーンの略で、トーヨータイヤ独自のカテゴリーです。M/Tのようなデザインでありながら、A/T(オールティレーン)のようなオンロード性能を持ち幅広い路面でのマッチングをねらっているタイヤです。

M/Tの試乗はモトクロスコースを使った試乗のみでした。試乗車はフォードF-150ラプターです。

フラットダートの定常円旋回では、コントロール性のよさを感じることができました。トレッドのエッジが効いたタイヤはピーキーな性格となることが多いのですが、グリップ感が急激に変化するようなことはなく、ナチュラルなフィーリングを持っています。オフロードコースにはサイドウォールがすっかり埋まってしまうほどの深さの泥道も用意されていましたが、この泥道も力強く走り抜けることができました。

走行後にトレッド面をチェックすると、溝のなかにはびっしりと泥が詰まった状態でした。つまり、あまり効率的に排土されていないのですが、性能は確保されているという感じです。

(諸星陽一)

この記事の著者

諸星陽一 近影

諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
続きを見る
閉じる