「見た目はカジュアル、中身はガチ」。スバルXVで八甲田に向かってわかったこと

スバルが現行インプレッサに合わせて、車体設計をゼロから見直して生み出したのが「SGP(SUBARU GLOBAL PLATFORM)」。その最新プラットフォームの走りを、スバルのコアテクノロジーであるシンメトリカルAWDが本領発揮する雪道で味わう機会がありました。

まず、ステアリングを握ったのはSUBARU SUVファミリーの末弟のSUBARU XVです。ルーフレール・レス仕様であれば全高1550mmと立体駐車場に対応するサイズながら、最低地上高は200mmを確保したコンパクトなクロスオーバーは、雪道でどのような走りを見せてくれるのでしょうか。

ステージは青森市内から十和田湖を目指すルート、途中に八甲田山もあり、一部の道路は閉鎖されているほどハードなエリアです。まずは目的地として酸ケ湯温泉(初出時、表記に間違いがありました)をナビにセット、どんどんと山道を上っていきます。

山に向かうにつれ、外気温の表示はマイナス3度からマイナス7度まで下がっていきます。マイナス3度程度では新雪が乗っている滑りやすい路面、マイナス7度では逆に路面が締まった圧雪路といった風に環境は変わっていきましたが、XVのドライビングはインフォメーションの豊富さと安心感の両立が印象的だったのです。

そうした好フィーリングには、雪道を走るためにチョイスされたブリヂストンの最新スタッドレスタイヤ「ブリザックVRX2」が一役も二役も買っていたことは間違いありません。いかにスバルの四輪駆動といっても、しっかりと雪道でグリップするタイヤがあってこそ活きてくるというものです。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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