トヨタがEV開発を加速!2020年、環境規制を強める中国を皮切りにEV投入

2030年に世界販売の約半数となる550万台/年の電動車販売を目指して商品拡大と生産体制構築を急ぐトヨタ自動車。

新聞報道などによると、同社は2020年春に愛知県豊田市の高岡工場で「RAV4」をベースとしたPHVの生産を始めるそうで、さらに2021年秋にはFCV「ミライ」の後継車種の生産を元町工場で始めるそうです。

さらに、中国が大気汚染対策でEV、PHV、FCVを「NEV」(新エネルギー車)と定め、2019年に現地生産・販売台数の10%を「NEV」とする規制を導入、2020年に「NEV」率を12%に引き上げることへの対応として、同国市場を皮切りに世界各国に向けてEVの導入を目指している模様。

まず2020年に天津市と広東省の合弁工場で生産したEVを中国で販売。日本からもレクサスブランドのEVを輸出することで幅広い顧客層を取り込む考えのようで、2020年代前半には日本、インド、米国、欧州にもEVを投入する方針のようです。

同社が中国市場向けに輸出を予定しているのは「レクサスCT」をベースにした小型SUVタイプのEVのようで、福岡県のトヨタ自動車九州で生産する模様。

トヨタは世界各国の電動化ニーズに幅広く応えることで、2030年に世界で550万台(HV+PHV:450万台、EV+FCV:100万台)の電動車販売を目指しているようです。

Avanti Yasunori

【関連記事】

中国市場で好調のホンダ、2018年に「ヴェゼル」ベースの新型EVを投入
https://clicccar.com/2018/01/03/545495/

トヨタ自動車がEV開発で「仲間作り」を本格化、7社共同で車種拡大を目指す!
https://clicccar.com/2018/01/02/545060/

トヨタがEV用に開発中の高出力「全固体電池」、日産・ホンダも追従か?
https://clicccar.com/2017/12/28/543862/

トヨタ、パナソニックとバッテリー開発で協業強化!2030年までに550万台/年を電動化
https://clicccar.com/2017/12/14/539503/

業績好調のスズキ、2020年を皮切りにインド市場のEV化を牽引へ
https://clicccar.com/2017/12/02/536679/

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
続きを見る
閉じる