スズキ、トヨタとの協業で2020年を目処にインドでEV生産!トヨタにも供給

昨年10月、スズキからの要請で業務提携に向けた検討を開始し、本年2月6日に覚書を締結したトヨタ自動車。

その後、業務提携内容の具体化に向けて両社で検討を重ねた結果、11月17日に2020年を目処としたインド市場へのEV投入に関する覚書を締結しました。両社は以下事項について総合的に検討を進めていくそうです。

・スズキがインドで生産するEVにトヨタが技術支援を提供
・スズキがインドで生産したEVをトヨタへ供給
・充電ステーション整備
・サービス体制構築に向けた技術者教育・人材育成
・使用済み電池の処理体制整備
・インド市場でのEV普及、定着に向けた活動

優遇税制などでEV化を推進するインド政府の動きを受け、スズキは既にグジャラート州にある同社工場敷地内に東芝、デンソーとの合弁によるリチウムイオン電池工場を建設することを決定済みで、今年の9月にはインドのモディ首相や日本からも安倍首相が出席して定礎式を行なっています。

リチウムイオン電池をはじめ、モーターその他の主要部品をインドで調達、同国内でEVを生産することにより、インド政府が掲げる製造業の育成計画「メイク・イン・インディア」をEVで実現する考え。

スズキ・トヨタ両社は今後、環境技術・安全技術・情報技術・商品/ユニット補完などの分野での協業を推進していく計画のようです。

Avanti Yasunori

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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