トランプ米大統領が来日中に乗っているクルマ、その名は「ビースト」とは?

現在訪日中のアメリカ合衆国大統領であるトランプ氏。アメリカ国内でもそうですが、ここ日本でも移動する際はこれでもかという警護と「自慢の愛車」で必ず移動します。

その名は「ビースト」。トランプ大統領が移動する際に乗り込むクルマは、「ビースト」と呼ばれる大統領特別専用車です。そのパワフルな名に見合った頑強さと「走る執務室&シェルター」とも言える最新装備で構成されています。

一見キャデラックのセダン「DTS」をベースにしている様に見えますが、ベースはGMCのピックアップトラックのシャシーと動力系をベースにしたと言われている専用車です。
当然ながらこのクルマのスペックは全て「トップシークレット」なのです。大統領警護機関であるシークレット・サービスの公式ページ内でこのクルマに関する文章が公開されていますが、あくまでも導入するという報告のみでその詳細はブラックボックスとなっています。

全長5.5m、全高1.8m、重量8トン以上は正に「ビースト」。特殊鉄鋼等々で作られた軍用グレードの装甲、防弾ガラスで車体が構成されており、銃弾はもちろん、ミサイルや地雷や爆弾でも大統領を守れる強度を備えています(ドアの厚さ20cm、防弾ガラスの厚さは12cm以上と推測されている)。近年では化学兵器による襲撃もあるので、完全密閉されています。自動消火装置も装備されており、火災になっても平気です。
タイヤもランフラットタイヤとなっているのでパンクにも耐えられます。

当然ながら「万が一」の事態に備えて車内には「酸素マスク」と「大統領自身の血液パック(または血液製剤)」が完備されています。

また有事の際、執務室としても機能できるように通信装備も最新式が導入されています。最優先で本国に指示を伝達するだけでなく、核ミサイルの発射ボタンも備わっていると言われています。

シークレット・サービス公式Twitterの写真にもあるように、「ビースト」は常に2台体制で運用されます(大統領専用機も同様)。襲撃リスクを回避(その為ナンバーは一緒、更に前後のナンバーを異なるものを装着する対策が取られている)と故障の際のバックアップとなっています。

既にYoutubeで、東京都内を走行する大統領の車列を撮影した動画が多数公開されています。これでもかという厳戒態勢ですが、きちんと任意保険にはその都度加入しているそうです(これは外務省の方針とのこと)。

トランプ大統領は、明日までの滞在です。何事も無く初来日を過ごして欲しいものです。

都内・周辺道路は、交通規制や検問が実施されているので不必要にクルマで外出するのは控えたほうがいいかもしれないですね。

(クリハラジュン)