【新型リーフ試乗01】満充電でメーターには281キロと表示! 実電費でフル充電から航続距離何キロ実走行できる?

我が家に新型リーフがやってきました。

ラディアントレッドという、目の覚める様な赤いボディにウットリしつつ、今日一日のドライブに心躍らせて、充電中のリーフへ向かいました。

本日は快晴、箱根の山を登るロングドライブコースの予定。JC08モードにて航続距離400kmと日産自動車が宣伝している新型リーフ。さて、どれだけ航続距離が溜まったのか、早朝に見てみました。

多くの電気自動車はメーター上に、航続距離が表示されます。乗ったことのある方はお分かりの通り、常にこの航続距離をにらめっこしつつ、目的地まで行けるか?それとも充電スポットまで行くか?と考えます。特にロングドライブでは、充電計画を立てるためにも、朝一番の航続距離が気になるのです。

リーフのパワースイッチをオンに入れ、メーターに映し出された表示は、充電率100パーセントで航続距離281km。。「え、そんなものなのか。。」ちょっと唖然としました。日産のいう航続距離400kmに対して、おおよそ7掛けとは、ずいぶん誤差があるじゃないかと。

400kmという航続距離は、国が定めるJC08モードでの数値です。ちなみにJC08モードとは、クルマの型式指定検査の際に行う、シャシーダイナモを使った試験結果です。実際の使用状況に近い、細かい速度変化で運転するとともに、エンジン(リーフの場合はモーター)冷えた状態からスタートする測定がされます。その昔の燃費基準だった10・15モード足底に比べたら実走行に寄せた試験となった、と言われています。

そのため、クルマ単体のコンディションから算出される予測値とは異なる事は承知の上ですが、ちょっと差が大きすぎやしませんか?まだ3000kmも走っていない新車のリーフの航続距離が、フル充電で281kmとは、不意打ちを食らった様な感情と、裏切られた様な寂しい感覚を覚えました。う~ん、いいのか日産。宣伝で大きく言いすぎてやしませんか?

リーフの航続距離の表示は、気候やエアコンのオンオフ、前回の運転の仕方によって変動します。念のため、航続距離の数字を見た時は、エアコンはオフ、ドライブモードもECOに入れています。筆者が前日に頑張って運転していたのか?否、丁寧な加速減速をしておりましたので、決して無茶をしていた訳ではありません。

この記事の著者

Kenichi.Yoshikawa 近影

Kenichi.Yoshikawa

日産自動車にて11年間、操縦安定性-乗り心地の性能開発を担当。スカイラインやフーガ等のFR高級車の開発に従事。車の「本音と建前」を情報発信し、「自動車業界へ貢献していきたい」と考え、2016年に独立を決意。
現在は、車に関する「面白くて興味深い」記事作成や、「エンジニア視点での本音の車評価」の動画作成もこなしながら、モータージャーナリストへのキャリアを目指している。
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