【東京モーターショー2017】豊田自動織機が「EVシフト」に対応するカーエアコン用電動コンプレッサーのコンセプトを披露

豊田自動織機の事業は、トヨタグループを祖である豊田佐吉から始まった繊維機械部門のほか、自動車部門、フォークリフトなどの産業車両部門に大別されます。

今回の東京モーターショーでは、世界ナンバー1、世界シェア43%というカーエアコン用コンプレッサーにフォーカスし、カーエアコンの仕組みから最新技術まで展示。

豊田自動織機によるコンプレッサー事業は、1981年の10気筒斜板式固定容量コンプレッサー(10気筒化により高い静粛性を実現し、小型・軽量化も両立)、1995年の片側斜板式可変容量コンプレッサー(コンプレッサーの容量を抑制し、エンジン負担を軽減、燃費向上に寄与)、2003年の電動コンプレッサー(量産車世界初の電動コンプレッサーで、2代目プリウスに採用)、2017年のガスインジェクション機能付電動コンプレッサー(氷点下でもエンジンを始動させずヒートポンプ暖房が可能。新型プリウスPHVに採用)と、業界をリードする技術を送り出してきました。

今後は、EVシフトに対応すべく、電動コンプレッサーの進化を図り、EVの電費向上、静粛性と搭載性の向上を図るのが狙いだそう。東京モーターショーでは、2025年の実用化を目指し、現行製品よりも1/2まで小型、軽量化を果たしたいとしています。

(文/写真 塚田勝弘)

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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