【東京モーターショー2017】超大手サプライヤー、ボッシュが考える未来モビリティは3つのゼロがキーワード

第45回 東京モーターショーが開幕しました。モーターショーの華といえば、未来を感じさせるコンセプトカーであったり、ステージ上で活躍するパフォーマーの姿を思い浮かべがちですが、リアルに自動車の未来を感じることができるのはサプライヤーと呼ばれる部品メーカーのブースだったりします。

なかでも世界の技術トレンドをリードしているのは、ドイツの超大型(メガ)サプライヤーのボッシュといえるでしょう。

そのボッシュが、2017年の東京モーターショーにて掲げたテーマは「3つのフリー」。

アクシデント・フリー
ストレス・フリー
エミッション・フリー

交通事故、乗員のストレス、排出ガスのいずれからの解放されることが、未来のモビリティにとって重要となってくるというわけです。言い方を変えれば、アクシデント・フリーは自動運転技術、エミッション・フリーは電動化技術、そしてストレス・フリーはコネクティッド技術によって実現されます。ボッシュのブースでは、そうした「フリー」につながる技術が展示されています。

具体的には、自動運転に必要不可欠といえる高精度マップにおいて、日本のカーナビマップの第一人者といえるインクリメントP社と協業を進めることが発表されました。また、コネクティッド技術では、アクシデント時に自動的にコールセンターにつながるボッシュの「e call(自動緊急通報)」が日本で売られるメルセデス・ベンツ各車に搭載されるということです。

さらに電動化技術においては、自動車用の駆動モーターや制御系はもちろん、ボッシュ製の電動ユニットを搭載した電動アシスト自転車の発売が日本でも2018年より始まることも公表されました。なお、ボッシュ製ユニットを載せた電動アシスト自転車は、ビアンキ、コラテック、ターン、トレックといった有名4ブランドから発売されるということです。

(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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