レヴォーグ・WRX S4に搭載された、スバルの「アイサイト・ツーリングアシスト」をおさらい【公道試乗】

スバルの「アイサイト(ver.3)」に含まれた新たな機能である「アイサイト・ツーリングアシスト」。まずはレヴォーグとWRX S4に搭載されています。「SUBARU GLOBAL PLATFORM」を使う現行インプレッサやXVにはまだ用意されていませんが、いずれ順次採用が進むはずです。

「アイサイト・ツーリングアシスト」を何度か街中で試乗する機会がありましたので、ご報告したいと思いますが、その前にどんな機能なのか振り返りたいと思います。

まず、個人的に最も「使える」と思ったのは、「ACC(アダプティブクルーズコントロール)」の車速域が0-120km/h(メーター読みで上限は135km/h)に拡大されたこと。これにより追い越し車線の実用性が高まりました。

具体的に見ていくと、渋滞時には車間距離が短くなったり、前に大型車がいたりして区間線(車線)が見えない場合であっても先行車を追従。こうした場合は40km/h以下でステアリング制御が入ります。

区間線が見えたり見えなかったり、渋滞までには至っていない混雑時では、先行車と区間線を検知することで、車間とステアリングを制御。こうした状況では60km/h以下が作動条件になります。

そして、先行車がいない場合の空いた高速道路では区間線を認識し、車線の中央付近を維持します。

なお、車線中央維持はアイサイトver.3でも実現していましたので、先行車追従と区間線の認識(見えにくい場所を含む)、そしてACCの車速上限引き上げがキモになったわけです。アイサイトver.3の時よりも渋滞時や混雑時、そしてACCの上限引き上げによりロングドライブが楽になったのは間違いありません。

(文/塚田勝弘 写真/SUBARU)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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