日産で無資格者が実施していた「完成車検査」とは、どんな検査? 何が問題なの?

日産が、国内の全工場で「完成車検査」において不正をしていた問題が大きくなっています。

簡単にいうと、日本の自動車メーカーが国内向けに生産するクルマについては、国土交通省との約束に基づいた体制において完成車検査(完検)を実施することにより、そのまま登録できます。しかし、日産の問題は約束した体制(正規の検査員)ではない状態(非正規の検査員による作業)が常態化していたのです。

工程としての検査自体を省略していたわけではないようですが、検査員が非正規であったということは、完成車検査としての体をなしていないことになり、全車の再検査が必要という話になっています。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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