レッドブルF1チーム、鈴鹿の目標は「2台揃って表彰台」【F1日本グランプリ2017】

10月3日にレッドブルF1チームのダニエル・リカルド/マックス・フェルスタッペン両選手の会見が都内で行われました。

会見は1名ずつ行われ、先日のマレーシアGPでキャリア2勝目、今季初優勝を飾ったマックス・フェルスタッペン選手からスタート。

最初の質問はシャンパンファイトについて。フェルスタッペン選手は初優勝時は何と20歳未満。今回は20歳を越えての初勝利。シャンパンファイトの感想を訊ねられると、ただ一言「Parfect!」。

オランダ人である彼は自国なら16歳からアルコール飲料を購入出来る(ビールは18歳)のですが、他国でも堂々と飲める歳となりました。そして今回、パーフェクトにシャンパンを口に運びました。

鈴鹿の印象について尋ねられると「コース(幅)が狭く、すぐにグラベルになる。コース全体のコンビネーションが難しいサーキット」と感じるそうです。

替わって、登場したリカルド選手はF1参戦6シーズン目。そろそろベテランに差し掛かっています。

インタビュー会場にあるソファーに腰掛けると、最初の質問まで一瞬の間が空いた途端、右手を挙げ「アリガト!」。さらに、何も質問されないうちにすっくと立ち上がり、取材陣の爆笑を誘います。

スクーデリア・トロロッソ時代からこのお茶目なキャラクターは変わりません。

日本のファンについて訊ねられると「とても熱狂的で、楽しい。ドライバー達のレーシングスーツやヘルメットを再現して身に付けているのは、他の国では見ない応援方法」と、ドライバーにとって鈴鹿が特別な場所である理由の一つと明かしました。

直前のマレーシアGPで優勝&3位と2台共に表彰台を獲得したレッドブルチーム。鈴鹿での目標を聞かれ、リカルド選手は「2台とも表彰台!」と笑顔で宣言しました。

両親がイタリア出身で、一部報道では「リチャルド」と呼ば(書か)れる事もあるので、「リカルド」とどちらが正しいのか問われると、「僕は”リカルド”っていう(発音している)よ」との事でした。

また、マレーシアGPでトロロッソから急遽デビューし、14位で完走した「レッドブル・ファミリー」のピエール・ガスリー選手(今年日本でスーパーフォーミュラーに参戦中)について質問されると、

「ガスリーはナイスガイ、来年F1ドライブを期待している」(フェルスタッペン選手)
「スーパーフォーミュラーで鍛えられた彼はチームメイトのサインツ選手とのタイム差も僅差で、F1参戦の準備は出来ている」(リカルド選手)

と語りました。

フェルスタッペン選手とリカルド選手の交代の際、2人一緒の撮影タイムが設けられました。この時、F1の2週間後に赤坂で開催される「ボックスカートレース」のデモカー1台を使用して撮影という段取りで進んでいました。

が、部屋の片隅にあったもう一台を見つけたフェルスタッペン選手が引っ張り出してきます。もう、イタズラ小僧全開です。結局、そのまま撮影タイムとなりました。

2017年シーズン、メルセデス・フェラーリの2強に割って入った唯一のチーム、レッドブル・レーシング。リカルド・フェルスタッペンの両選手も気合充分。マレーシアの勢いをそのまま鈴鹿に持ち込み、台風の目となりそうです。

(川崎BASE)