【新車試乗 日産リーフ】航続距離も大幅延伸し、パワーもアップ「いま見える明日(前編)」

全長×全幅は、先代比でそれぞれ35mm/20mmの上乗せ。ハッチバックボディとしては全長がやや長めだが、すなわちそれは、今回も欧州Cセグメントに属するモデルたちに真っ向立ち向かうディメンションの持ち主ということになる。

超コンパクトなコミューターなどではなく、フル4シーターのパッケージングで完成されたことが、改めて「より多くの人に幅広く乗って貰いたい」という積極的な取り組みの決意と姿勢を示す、ひとつの証とも受け取れる。日産は今回も、”本当の本気”での量販を狙いつつ新型を世に送り出したのだ。

そんな新型リーフの特徴はまず、いかにもフルモデルチェンジらしく一新されたスタイリングにある。

フロントグリル下部から左右上方へと広がる黒い帯状のアクセントが強調された、このところの日産車共通のVモーションを採用したフロントマスクや、後端部分で強くキックアップしたベルトライン、リヤコンビネーションランプのブーメランシェイプ・シグニチャーなどは、いずれも従来型には見られなかった新しいデザイン要素。ボディ色を敢えて「途中までの高さでカット」としたクォーターピラー処理の新採用や、ダークカラールーフとのコンビネーションによる2トーン色の設定バリエーションを従来型から大幅に拡大したのも、新型リーフならではのニュースだ。