【ワークスチューニング試乗会】無限・フィットの走りは往年の「無限POWER」シビックを思い起こさせる

ワークスチューニングとは、無限(ホンダ)、TRD(トヨタ)、NISMO(日産)、STI(スバル)といったメーカー直系のレーシング部門といえる組織が、そのノウハウを市販車向けにフィードバックして生み出されたチューニングをイメージさせるのではないでしょうか。

そのワークスチューニンググループ4社が、『群サイ』の愛称で知られる群馬サイクルスポーツセンターを会場に合同試乗会を開催しました。荒れた路面とアップダウンの激しいコーナーの続くシビアなコースは「日本のニュルブルクリンク」とも呼ばれる難コースですが、だからこそワークスチューニングにより高められたパフォーマンスを味わえる貴重な機会ともいえます。

無限は3台のフィットを群サイに持ち込んでいました。ベース車は、標準車、スポーツバンパーグレード、そして走り派に注目のRSグレードとなっています。

マイナーチェンジしたフィットに対して、標準車にはアンダースポイラーを中心としたエアロパーツを、RSを含むスポーツバンパー車にはフルバンパータイプとアンダースポイラーの2種類を用意する無限。さらにマイナーチェンジ前モデルにも対応するエアロボンネットなど多くの新作を用意しています。

今回は、スポーツサスペンションや17インチホイール(タイヤはポテンザ・アドレナリンRE003)などでシャシー性能を高めたRSに注目して、そのパフォーマンスを味わってみることにしましょう。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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