「EV開発」を加速! スバルが2020年をめどにディーゼルエンジン車から撤退

スバルが2020年度を目処に、ディーゼルエンジン車の製造・販売を中止する方針を固めたそうです。

同社は日本国内ではディーゼルエンジン車を販売していませんが、SUV「アウトバック」「フォレスター」のディーゼル車を群馬県の工場から欧州、豪州へ輸出しており、年間約1.5万台(世界販売の約1.5%)を販売。

一方で、フランスやイギリスが大気汚染対策で2040年以降、ディーゼル車やガソリン車の販売を禁止する方針を打ち出すなど、各国で環境規制を強化する動きが広がっています。

そうしたなか、スバルは欧州の環境規制強化に対応する新型エンジンの開発は負担が大きいと判断。今後はEVなど電動車開発に資源を集中するそうです。

日経新聞によると、「自動運転」や「コネクテッドカー」など次世代技術の研究開発費が嵩むなか、中堅メーカーが全方位で技術開発を続けることが難しくなっており、電動化対応が避けられない状況といいます。

ボルボも2019年以降に発売する全ての車種をEVなどの電動車に切り替えると発表しており、マツダも8月にトヨタ自動車とのEV共同開発を発表したばかり。

スバルは今後、PHVやEVの開発を強化、2018年に米国でPHVを、2021年にEVを発売する計画のようです。

Avanti Yasunori・画像:SUBARU)

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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