【ネオ・クラシックカー グッドデザイン太鼓判!】第9回・人気者に隠れた先進セダン。トヨタ・カローラ 4ドアセダン(5代目)

80〜90年代の日本車からグッドデザインを振り返るシリーズ。第9回は、人気クーペの陰に隠れながらもFFの合理性をグッドプロポーションでまとめた、1983年登場のコンパクトセダンに太鼓判です。

クルマ好きにとって80系といえば、もちろんハチロク。トヨタ自身がリバイバルするほどの超人気車種ですが、一方、FF化を機に「脱80点主義」を標榜したセダン(4ドア)は、空力と居住性を高い次元でバランスさせた秀作でした。

緩いクサビ形のボディはシンプルかつスポーティ。さらに、ここに載せる大きなキャビンも同様のクサビ形とすることで、ボディ全体に強い前進感を与えました。サイド面は、ボディを上下に分けるプレスラインでアクセントを付け、太いサイドモールをバンパーの高さまで下げることで、重心を低く見せることに成功。

この記事の著者

すぎもと たかよし 近影

すぎもと たかよし

東京都下の某大学に勤務する「サラリーマン自動車ライター」。大学では美術科で日本画を専攻、車も最初から興味を持ったのは中身よりもとにかくデザイン。自動車メディアではデザインの記事が少ない、じゃあ自分で書いてしまおうと、いつの間にかライターに。
現役サラリーマンとして、ユーザー目線のニュートラルな視点が身上。「デザインは好き嫌いの前に質の問題がある」がモットー。空いた時間は社会人バンドでドラムを叩き、そして美味しい珈琲を探して旅に。愛車は真っ赤ないすゞFFジェミニ・イルムシャー。
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