安かろう悪かろうにあらず!100万円以下で買える実力派軽自動車の2台【2017年版】

格安という言葉に一抹の不安を覚えたことがある方は多いことでしょう。格安スマホや格安航空、さらに格安海外旅行など、世の中にはたくさんの格安があふれていますが、本当にそれが良いのかどうか……。

もちろん、クルマにも格安なモデルがあります。それが、「スズキ・アルト」と「ダイハツ・ミライース」の2台。

ともに価格は最安で100万円を下回り、「アルト」が84万7800円、「ミライース」は84万2400円と、新車としては破格の値段で販売されています。

ですが、この2台は、クルマ本来の役割(走る、曲がる、止まる、使う)を徹底的に洗練した実力派なのです。

■スズキ・アルト

2014年12月に販売がスタートした「アルト」。現行モデルではプラットフォームを「HEARTECT」と称する最新式へアップデート。骨格構造を進化させることで運動性能の向上と車両重量が700kgを下回るほどの軽量化の達成に成功し、エンジンは小型でありながら、いつでもどこでも軽快な走りと37.0km/Lに及ぶ低燃費を見事に両立させています。

インテリアも実用性に沿った装備は基本的に備わっており、またレイアウトも使いやすさに配慮。ちなみに、安全装備も魅力であり、約5〜30km/hで前走車を検知し、万一の際は自動でブレーキを掛けて事故を回避・軽減する「レーダーブレーキサポート」を全グレードに設定。ちなみに、装着した場合の最安値は86万9400円です。

■ダイハツ・ミライース

「アルト」と同じく、クルマそのものの魅力をひたすらに磨き上げてきた「ミライース」。先代モデルはハイブリッドカーが流行の中でも、あえて飛び道具に頼らず、内燃機関の効率を追求して低燃費を実現したことが話題となりました。

しかし、17年5月に登場した新型で打ち出したのは走りの軽快感でした。土台となるプラットフォームは「Dモノコック」と称する最新式へ。また、外装の一部を軽量な樹脂としたほか、空力性能の向上や摩擦低減による転がり抵抗の減少などが計られています。

さらに、驚くべきは搭載されている安全装備。フロントウィンドウのカメラで歩行者や車線の認識も可能とするほか、前後左右に設けたセンサーが障害物を認識して警報まで発するほどなのです。しかも、全車にオプションとして設定。装備した場合の最安価格は90万7200円です。

(今 総一郎)