【ネオ・クラシックカー グッドデザイン太鼓判!】 第4回・SUVの本質的な個性を表現。トヨタ・RAV4(初代)

80〜90年代の日本車からグッドデザインを振り返るシリーズ。第4回は、現在のブームを予見するかのような斬新なスタイルで登場した、コンパクトSUVに太鼓判です。

バブル初期の1989年、東京モーターショーに出品されたRAVーFour。「ネオ・アーバン4WD」をテーマとする、このコンセプトカーの評判を受けて開発されたのが、1994年発表のRAV4です。

いちばんの特徴は、バギーから発想したという大きくウェーブするベルトライン。このユニークなカーブは張り出した前後フェンダーとうまく融合しており、決して唐突な表現にはなっていません。

下半身の大きな樹脂プロテクターは四駆としての機能を考慮したものですが、同時に、ボディにいい意味でのカジュアルさを与えていて、このクルマの基本的な性格を確固たるものとしています。

この記事の著者

すぎもと たかよし 近影

すぎもと たかよし

東京都下の某大学に勤務する「サラリーマン自動車ライター」。大学では美術科で日本画を専攻、車も最初から興味を持ったのは中身よりもとにかくデザイン。自動車メディアではデザインの記事が少ない、じゃあ自分で書いてしまおうと、いつの間にかライターに。
現役サラリーマンとして、ユーザー目線のニュートラルな視点が身上。「デザインは好き嫌いの前に質の問題がある」がモットー。空いた時間は社会人バンドでドラムを叩き、そして美味しい珈琲を探して旅に。愛車は真っ赤ないすゞFFジェミニ・イルムシャー。
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