アイサイト・ツーリングアシスト搭載のレヴォーグを日本自動車研究所で試す【スバル 新アイサイト・ツーリングアシスト試乗】

追従走行機能を向上した「アイサイト・ツーリングアシスト」を搭載したレヴォーグで日本自動車研究所(JARI)の外周路で試乗しました。搭載モデルは1.6リットル車です。

試乗車に乗り込み、先行車役のレヴォーグの発進に合わせて試乗車をスタートさせます。

ステアリングのスイッチを操作して「アイサイト・ツーリングアシスト」を作動させると、メーター中央にあるモニターの表示が先行車と車線をつかんだことを示します。アクセルペダルから足を離し、ステアリングは支える程度にします。試乗車のレヴォーグは先行車と適度な距離を保ちつつ追従走行を行います。


途中、先行車が左側にある脇道に入っていっても、レヴォーグが先行車に引っ張られて左にそれることはありませんでした。

多くの追従型ACCは先行車に引っ張られてそのまま追従してしまいますが「アイサイト・ツーリングアシスト」は車線認識が優先されます。これは、高速道路を走っていて、先行車がインターチェンジで流出していも自車は走行レーンを走り続けるというシチュエーションを想定してのもの。

今回はクローズドコースで試乗ということで、センターラインを黒いテープで覆いセンターラインがない状態を再現したセクションもありました。このセクションでは先行車のみを追従する走行となりましたが、安定感は非常に高いものでした。

先行車がいない状態では左右の区分線を判断して走ることになります。この際、クルマは区分線間のセンターを走るようにステアリングが自動操作されますが、その際の動きもスムーズで、ドライバーが左右に振られるということもありませんでした。聞けば、足まわりのチューニングもやり直されているとのことで、上手にキャリブレーションされているという印象でした。


アイサイトの持つ安全性はそのままに、渋滞の多い日本の道路事情でのマッチングがいいアイサイト・ツーリングアシストは、さらにスバル車の価値を高める要因になりそうです。

(諸星陽一)

【関連リンク】

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この記事の著者

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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