マークⅡ・3兄弟が巻き起こした「ハイソカーブーム」への回答。7thスカイラインが展開した戦略とは!?【スカイライン60周年】

1985年当時のミドルクラスは、トヨタの「マークⅡ・チェイサー・クレスタ」3兄弟が、ハイソサイティを意味する「ハイソカーブーム」を巻き起こし、4ドアHT(ハードトップ)&高級&高性能がビックトレンドになっていました。

そんな時代背景の中、R31となった7代スカイラインは高級志向へ大きく舵を切り、「都市工学 – 7thスカイライン」を名乗って登場しました。キャッチコピーからも、ハイソなアーバンライフを想定したコンセプトが伺えます。

発売当初、ボディは4ドアセダンと新たに開発した4ドアHTを設定。デザインはロングノーズと直線基調で、直6GT系はリア丸目4灯を踏襲。更にサイズを拡大して、広いキャビンと高級感UPを狙いました。

また少し遅れて5ドアハッチバック後継の乗用ステーションワゴンを、さらに後から走行性能をアップした2ドアクーペを追加。商用バンはR30型の継続生産としていました。

ガソリンエンジンは全面的に世代交代を実施。GT系の2L直6は新開発のRB20型で、OHCとDOHCを採用。双方へターボを装着して計4種をラインナップ。また1.8L直4にはCA18を搭載して、直6・直4ともに環境と性能を両立した新世代ガソリンエンジンを投入したのです。