トレーラー向け安全走行支援カメラシステム「SurroundEye3+1」をクラリオンが開発

クラリオンは、トレーラー運転手の負担を軽減するトレーラー向け安全走行支援カメラシステム「SurroundEye(登録商標)3+1」を開発したと発表しました。

このシステムは、花見台自動車が発売する「超低床ダンプトレーラ」(2017 年6月発売)に標準装備で採用されたということです。

「SurroundEye」は、車両の前後左右に4つのカメラを取付けたことが特徴で、俯瞰映像で安全走行を支援する車載カメラシステムです。

クラリオンの俯瞰映像を表示する車載カメラシステムは、これまで乗用車や塵芥車などに採用されていますが、今回はトレーラーの運転を支援する車載カメラシステムが登場したことになります。

トレーラーには、サイドミラーや通常のサイドカメラではカバーできない特有の死角があり、「SurroundEye3+1」には、車体左右と後方に3つのカメラを取り付け、残りひとつのカメラ(プラス1)は、ドライバーが不安を感じる位置に自由に取り付けることが出来るシステムとして改良されています。

3つのカメラによる俯瞰映像で左折、右折時等に発生する死角をカバーし、自由に取り付けたプラス1カメラで、トレーラー特有の死角をカバーする仕組みです。

旋回時のトレーラー外側先端が気になる場合には、取り付け例1のようにトラクタ後方にカメラプラス1(④)を設置して、トレーラー外側先端の動きを運転手が把握できるようになります。

左方の視認性が気になる場合には、取り付け例2のようにトラクタ左方(④)にカメラプラス1を設置して、左方の視認性を向上できます。

車内モニターには、トレーラーの左方・右方・後方死角のコの字俯瞰映像、車体後方のリアスルー映像、プラス1による映像を同時に表示できるようになっており、トレーラー運転手の負担が一層軽減されます。

この「SurroundEye 3+1」 は第26回 2017 NEW環境展(会期:5月23日から26日まで、会場:東京ビッグサイト)の「クラリオンブース」で紹介され、また「花見台自動車ブース」で「SurroundEye3+1」を装着した超低床ダンプトレーラが展示されました。

(山内 博・画像:クラリオン)