トヨタのお膝元で車載機器の適合評価を実施。米・UL社が試験施設を開設

「公共安全」をミッションに、安全規格の開発や製品試験を手掛ける米「UL」。

6月1日、トヨタ自動車などの自動車関連産業が多く集積する愛知県みよし市に開所予定の車載機器試験施設「ATC」(オートモーティブ・テクノロジー・センター)を報道陣に公開しました。

米イリノイ州に本社を置く「UL」は、120年以上の歴史と10,000名を超える専門スタッフを擁する第三者安全科学機関で、日本国内ではUL Japanが自動車メーカーの規格に対応した電子機器の法規適合試験を行っています。

2ヶ月ほど前に完成した「ATC」の真新しい2階建ての「ATC」社屋内部には、電子機器などの内部や外部から放出される電磁波の影響で誤作動を起こさないかを判定するEMC(電磁両立性)試験が行える電波暗室(6部屋)や、シールドルーム(2部屋)が設けられており、車載機器の電波・電磁性能検証が可能になっています。

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Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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