今年の千葉は室屋選手の凱旋レース! チャンピオンが予想したランキングは?【レッドブルエアレース千葉2017】

昨年、室屋義秀選手が地元日本で歓涙の初優勝を挙げたレッドブルエアレースの千葉ラウンドが間もなく開催されます。前戦サンディエゴで室屋選手は待望の2勝目を挙げ、連勝・そして地元2連覇の期待が膨らみます。

千葉のコースは海岸線と平行に設定されるので、シリーズ中最も直線的なトラックレイアウトです。これは、直線スピードの速い室屋選手の機体向きと云えるでしょう。ただし、飛行機も車と同様に姿勢を変え始めた直後に最大Gがかかる (更にエアレーサーはターンの際に減速をしない)ので、速度の速い機体に乗る選手はオーバーGでの失格のリスクをより多く抱えて飛行します。

ポイントは両端の進行方向を180度変える大きなターン。

昨年のコースでは、コース北(北西)側に設けられたバーティカル(垂直上昇)ターンはコンパクトに回り、降下の際に重力を使い速度を稼ぐと、続くスラローム区間のタイムが変わりました。

また反対側、南(南東)側のターンは制限なく自由に旋回できる反面、タイムを稼ごうとコンパクトに旋回するとオーバーGを起こしやすいポイントです。

昨年は、北側でマット・ホール選手、南側ではマティアス・ドルダラー選手という優勝候補がオーバーGで失格・敗退しました。

 

今年のレイアウトも昨年に準じ「南から進入し、北側で2回、南側で1回折り返す」に決定。両端のターンの手前に大きくオフセットされたパイロンが設けられるなど、昨年よりトリッキーなコースレイアウトとなりました。今年もコース両端のターンに注目です。