【ニュルブルクリンク24時間レース】普段はディーラーのメカニックが世界の檜舞台に立った気持ちは?

ニュルブルクリンク24時間レースの決勝(27日15:30~28日<現地時間>)に向けての作業の合間にスバルディーラーメカニックのメンバーのおひとり、京都スバルの宇都宮正紀さんに、お話を伺うことができました。

3度目の公募でようやくスバルディーラーメカニックの選抜に合格した宇都宮さん。普段は京都スバル宇治店にお勤めで、担当はメカニックチーフ。お客様の愛車の整備や車検を行なっています。今回、ドイツに来るにあたって、会社の反応はどうだったのでしょう?

「会社のホームページに掲載されたりしたからだと思いますが、お客様から『がんばって』と激励いただいたり、社員からも声を掛けられましたね。応募に当たっては、スバルにビデオで課題と意気込みを撮影して提出するのですが、その練習に閉店後から夜10時くらいまで付き合ってくれた仲間には、本当に感謝しています。合格の知らせを受けたときには鳥肌が立ちました」

このディーラーメカニックというプロジェクトは、普段の仕事にはどのように役だつのでしょう?

「なにしろ経験値がアップすると思います。限られたスペースと工具、そして時間のなかでいかに正確かつ素早い仕事をするかがポイントですよね。そのためには事前の準備が重要ですし、その場での的確な判断、そしてクルマの理解が必要だと痛感しています。また、こうして自分がニュルブルクリンクの現場に来ることで、若い後輩のモチベーションにもなると思いますし、『自分も行きたい!』と言っている後輩を育てていきたいと思っています」

決勝に向けて、意気込みは?
「焦らず、一つ一つの仕事を的確に頑張りたいと思います。レースの現場では、その場その場で指示が変わることも多く、そういった場面でも冷静に、練習通りやっていきたいと思っています」

やる気充分の宇都宮さん。
レースでは、大量に準備されるタイヤの管理や給油時の消火を担当。また、レース終盤にはブレーキのユニット交換が必要となる場面ではフロント右側を担当するそうです。

ドライバーやマシンはもちろんですが、普段はあまりクローズアップされることが少ないメカニック。それも普段の仕事はかなり違うステージで活躍するディーラーマンの皆さんに注目していきたいと思います。

(HYPERREV/SUBARU SPIRIT編集部 渡辺 文緒)