レビンやフロンテクーペも、無ければ作る! MR2誕生前夜、自作ミッドシップを作った勇者たち[後編]

無いなら作る、ミッドシップ・チューンドたち。その【前編】では、雨宮セルボに長嶋ミラージュ、サンユーRX-7を紹介しました。【後編】は、レースの世界でも暴れていたトラストのミッド・レビンと、奇才マッド杉山がメイクしたジムカーナ参戦のフロンテです。

実は、この年のモーターショーで、トヨタから初のミッドスポーツ、MR2発表か!?とのウワサから、この企画が持ち上がりました。しかし、紹介するマシンたちはチューンドなだけあり、その後登場したAW系よりも楽しそうです!

FRやFFなんて吹っ飛ばせ!

ザ・ミッドシップ

これこそフロント・ミッドの究極レイアウト! が、またも13秒を切れず、次からFRPボディだ!

カローラ・レビンSPL by トラスト

超過激なフロント・ミッドのカローラは、1mも後退されてマウントしている。通常のバルクヘッドあたりに、エンジンのフロント部が位置するほどだ。エンジンは2T-Gベースの1750ccで、N2Oが使用されている。パワーは200psだが、レース用パーツはコンロッドだけ。あとはオリジナルやTRD製といったもの。ミッションやデフもカローラ用で、プロペラシャフトを改造してジョイントしている。ただし、サスペンションにはアイデアがイッパイで、フロントにはKP61レース用ストラットが加工し取り付けられ、リヤは1枚リーフを使った5リンクになっている。

この記事の著者

永光やすの 近影

永光やすの

「ジェミニZZ/Rに乗る女」としてOPTION誌取材を受けたのをきっかけに、1987年より10年ほど編集部に在籍、Dai稲田の世話役となる。1992年式BNR32 GT-Rを購入後、「OPT女帝やすのGT-R日記」と題しステップアップ~ゴマメも含めレポート。
Rのローン終了後、フリーライターに転向。AMKREAD DRAGオフィシャルレポートや、頭文字D・湾岸MidNight・ナニワトモアレ等、講談社系車漫画のガイドブックを執筆。clicccarでは1981年から続くOPTION誌バックナンバーを紹介する「PlayBack the OPTION」、清水和夫・大井貴之・井出有治さんのアシスト等を担当。
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