デミオにも標準装備! マツダの安全は自動ブレーキだけでは終わらない

マツダは、日本国内で販売する新世代ラインナップのうち、一部のスポーツカーを除いて2017年度中に先進安全技術「i-ACTIVSENSE」の標準装備化を宣言しています。

その第一弾として『デミオ』に各種の安全デバイスが標準装備されました。

『デミオ』に標準装備される「i-ACTIVSENSE」技術は、つぎの4つ。

低速走行時に前方のクルマとの衝突回避をサポートし、被害を軽減する自動ブレーキ「スマート・シティ・ブレーキ・サポート[前進時](SCBS F)」、徐行・停車時に前方の障害物が検知された状態での急発進を抑制する「AT誤発進抑制制御[前進時]」、認知支援技術である、車線変更時に斜め後方の車両を知らせる「ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)」、駐車場などでの後退時に横から近づく車両を検知し接触の危険を知らせる「リア・クロス・トラフィック・アラート(RCTA)」となっています。

自動ブレーキのカバーする速度域が約4~30km/hと低速走行に限定されるのは残念ですが、後方の死角をサポートするデバイスを標準装備することで、日常にあるヒヤリ・ハットをカバーすることで、全体としての交通事故を減少させることが期待されます。

なお、「スマート・シティ・ブレーキ・サポート[前進時]」と、「AT誤発進抑制制御[前進時]」の標準装備化により、経済産業省や国土交通省などが普及啓発を推進している、「安全運転サポート車(サポカーS・ベーシック)」に、全機種が該当するようになりました。

新たに先進安全デバイスを標準装備したデミオ、メーカー希望小売価格は138万2400円~224万6400円となっています。

(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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