【バンコクモーターショー2017 その2】圧倒的シェアのトヨタはコンセプトカー「FCVプラス」を改めて展示

タイは日本車のシェアが高い。その中でもトップシェアを誇るのがトヨタだ。

乗用車だけではホンダが首位に立つほか、ピックアップトラックや大型トラックでは伝統的にいすゞが強いが、ホンダが乗用車だけ、いすゞがトラックだけ(SUVはラインナップする)であるのに対し、トヨタは両方を扱うことで圧倒的なシェアを誇っている。

トヨタは今回のショーのテーマに合わせ、2015年の東京モーターショーに出品したコンセプトカーのFCVプラスを壇上に展示していた。

FCVプラスは来るべき水素社会においてクルマが水素で走るだけでなく、走らないときには発電機として過程に電気を供給する存在になることなどを想定したコンセプトカーだ。東京モーターショーに初出展された後、ジュネーブなど世界各地のモーターショーを回っている。

市販車ではIMV(Innovative International Multipurpose Vehicle)のひとつであるフォーチュナーが最も注目される存在。

IMVは新興国市場に向けて開発されているモデルで、フレーム付きシャシーをベースに、ピックアップトラックのハイラックス、ミニバンのイノーバ、そしてSUVのフォーチュナーが作られている。タイでの販売台数ではハイラックスのほうが多いが、フォーチュナーもSUV系車種の中でトップの売れ行きを続けている。現行モデルは2代目で2015年に発売されたものだ。

トヨタは乗用車のラインナップも充実していて、コンパクトなヴィオス/ヤリスから、カローラアルティス、カムリなど、豊富な車種ラインナップを持つ。今回はこれに現地での生産が始まったコンパクトミニバンのシエンタも追加された。

(村木哲郎)