「1台で何度も美味しい」操縦安定性と出力のバランスに秀でた「ベントレー・フライングスパー V8 S」

現行型は車名からコンチネンタルの名が外されていますが、元々は2ドアクーペのコンチネンタルGTをベースに4ドア化されたのがベントレー・フライングスパー。

2017年モデルの最新型に試乗する機会がありましたので、ご報告したいと思います。4.0LのV8ツインターボを搭載する「フライングスパー V8 S」(車両本体価格:¥19,450,000)は、528ps/6000rpm、680Nm/1700rpmというスペック。

W12気筒を積む「フライングスパー W12 S」の635ps/820Nmには遠く及びませんが、街中から高速域まで適度な(予想以上の)軽快感があり、自らステアリングを握るのであれば「フライングスパー V8 S」のバランスの良さの方が運転しやすいかもしれません。

それでもシーンを問わずトルク感、パンチ力ともに強烈で、首都高速のレインボーブリッジの上りでもアクセルを大きく踏み込むのは躊躇するほどの力感にあふれています。また、変速ショックなどほとんど感じさせないZF製の8ATとのマッチングも良好。

細かなツッコミですが、細長いパドルシフトがステアリングから遠く、手の小さな私では操作しにくいのと、左側(シフトダウン/マイナス)のパドルシフトとウインカーが少し干渉するというか、一瞬どちらがウインカーか迷うこともありましたが、慣れてしまえば問題ないのは確かなところ。

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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