ツインリンクもてぎでS耐いよいよ開幕!「スーパー耐久2017第1戦」は、かつてない200分耐久×2DAYS!

季節は春。モータースポーツ新シーズンの幕開けです! ツインリンクもてぎでは、4月1日(土)、2日(日)にスーパー耐久シリーズ2017第1戦が開催されます!!

■スーパー耐久とは?

スーパー耐久は、市販車を改造した車両によって行われるツーリングカーレースなのですが、SUPER GTのようにエンジンや車体等の大幅な改造は認められていません。スーパー耐久では市販の量産自動車に対し小規模の改造を施したマシンで走行するため、他のカテゴリーに比べて、より身近に感じられるレースなんです。

国内の自動車はもちろんですが、フェラーリ、メルセデス、ポルシェなど憧れのスーパーカーも登場します。年々台数が増加し車種のバリエーションもワールドワイドに拡大して、まさに闘うモーターショー!

■細かいクラス分けでレースも更に面白くなる

また、スーパー耐久では、エンジンの排気量を基準に細かいクラス分けが行われており、クラス事にシリーズが展開されているのも見所のひとつです。

昨年までは6クラスに分けられていたのですが、今年から新たに2クラスが追加。まず一つ目が、2リッターターボエンジンを中心としたツーリングカー「TCR規格」の車両で争われるST-Rクラス。ホンダシビック、フォルクスワーゲン・ゴルフ、セアト・レオン、スバルWRX STIを始めとした数多くのツーリングカーが参戦します。

そして残念ながら開幕戦での参戦車両はないのですが、ライトチューニングのGTカーで争うST-Zクラスも追加され、今後の参加台数増加が期待されています。

■新ルールで2日間レースが見られる!?

スーパー耐久第1戦で新たな試みが導入されます。全クラスのクルマが一斉に走行し5時間耐久レースを行っていた昨年から一新、今年はさらにエキサイティングなレースを開催すべく、クラスをふたつに分けた200分レースが土曜日、日曜日の2日間に渡って行われるんです!

土曜日には新設ST-R、ST-Zを始め、ST-1、ST-2、ST-5が。日曜日はST-Xを筆頭にST-3、ST-4のレースが行われます。

特に注目してほしいのが、日曜日に走行するFIA-GT3規定に厳密に準拠したST-Xクラス。ニッサンGT-Rが3台、フェラーリ488GT3が2台、新旧ポルシェ911GT3Rが1台ずつ、そしてメルセデスSLSが1台が参戦し、その大半がSUPER GTにも出場している、プラチナクラス!

2レース制にすることで同時に走行するクラス数が減り、速い車両は絶えず抜き続ける、逆に遅い車両は絶えず抜かれ続けるリスクが一気に軽減。同じクラスのライバルとの対決により専念できるようになり、激しいバトルも期待できそうです。

また、他のサーキットでも開催したことのない、200分のレースは給油やタイヤとドライバー交代のタイミングなど各チームが採用する戦略も、未知数! いったいどのような戦略で勝負を仕掛けてくるのか、こちらも要注目ですね。

■国内トップドライバーが集結

今シーズン最初のビッグニュースといえば、フォーミュラニッポン、スーパーGT王者として長きに渡って国内トップに君臨している本山哲選手をオーナーとするTeam Motoyamaのフル参戦が決定したこと! もちろん、本山選手自身もステアリングを握り、安田裕信選手と昨シーズンの86/BRZレースクラブマンチャンピオン、松原怜史選手とともにST-3クラスでTECHNO FIRSTメンテナンスのニッサン・フェアレディZでレースに挑みます。

同クラスには同じく国内レースを牽引してきた服部尚貴選手(トヨタマークX)が参戦。武器をツーリングカーに替えてのバトルは目が離せません!

また、ST-XクラスにはSUPER GTのGT300クラスチャンピオンの経験があり、スーパー耐久でも大活躍した片岡龍也選手が復帰。サポートレース86/BRZレースには、昨年に引き続き脇阪寿一選手が埼玉トヨペットからトヨタ86で参戦するなど、トップドライバー達の戦いに期待が集まります。

この記事の著者

yuri 近影

yuri

2006年のF1日本GPを観に行ってから、どっぷりF1&ジェンソン・バトンにはまってしまったF1女子。F1が大好きですが、車の運転は下手(小林編集長お墨付き)、メカニズムも苦手、だけどドライバーの知識と愛だけは自信あり! もっと気軽にF1を楽しんでもらいたい、好きになってもらいたいという気持ちで執筆活動をしています。
趣味はバトンの追っかけと、F1海外観戦。現在は新米ママとして子育てに奮闘しながら、のんびり記事を更新中。あたたかーい目で見守っていただけると嬉しいです。
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