まるでクルマのタケコプター!? 空飛ぶドローンEV、イタルデザインとエアバス社「Pop.Up」公開【ジュネーブモーターショー2017】

「Pop.Up」を利用するには、専用端末を使って呼び寄せます。

利用時に陸路が混雑している場合、車体のプラットフォームに相当する「グランドモジュール」を切り離して垂直離発着が可能なドローン型VTOL機に変身するのが特徴で、空路を使って短時間で移動することが可能。

キャビン部は独立した「カプセル」構造となっており、渋滞を回避したい時は、「エアモジュール」を装着して空を移動、切り離された「グランドモジュール」は自動運転で管理基地に戻ります。

空路を使って目的地に到着すると、「エアモジュール」は切り離され、再び陸路を移動する場合は「グランドモジュール」を装着。その際も使用済みの「エアモジュール」は自動操縦で最寄の基地に回収されます。

「カーシェアリング」は海外を中心に普及が進んでおり、「自動運転」についても2020年を目処に本格化するとみられることから、両社が提案する「陸」「空」を使ったシェアリングサービスについても、自動操縦を前提にエアバス社の技術力を活かし、安全性の確保や付随する各種制度が整備され次第、意外に早く実現するかもしれません。

Avanti Yasunori・画像:Italdesign、GENEVA MOTOR SHOW)

【関連リンク】

ITAL DESIGN PROJECTS「POPUP」
http://www.italdesign.it/project/popup/

ジュネーブモーターショー2017
http://www.gims.swiss/en/

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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