テストコースで動作体験!三菱アウトランダーの自動ブレーキが歩行者検知に対応。

三菱アウトランダーがマイナーチェンジで、FCM(衝突被害軽減ブレーキ)を大改良しています。

もともとアウトランダーは、2012年のデビュー時からミリ波レーダーによる衝突被害軽減ブレーキを採用するなど先進安全技術に注力したモデルでした。しかし、ミリ波レーダーは比較的遠くの障害物などが確認できますが、形状を認識することは難しいセンサーです。そのため、現在のトレンドである「歩行者を検知する自動ブレーキ」機能は持っていませんでした。

2017年2月に改良を受けた最新のアウトランダー/アウトランダーPHEVでは、FCMのセンサーとして、新たに単眼カメラと赤外線レーザーレーダーを追加しています。カメラを搭載したことにより、歩行者を検知することが可能となりました。

また、従来からのミリ波レーダーはACC(追従クルーズコントロール)のセンサーとして残っています。

ちなみに、アウトランダーが新採用したカメラと赤外線のセンサーユニットのサプライヤーはコンチネンタル。基本的には、トヨタ・セーフティセンスC、スズキ・デュアルセンサーブレーキサポートと同じものということです(もちろん、制御は異なるそうです)。

今回、駐車場をクローズドして作った特設コースにて歩行者を検知するFCMのデモ走行を体験しましたが、20~30km/hの速度域であれば十分に余裕を持って停止できる様が確認できました。

なお、三菱アウトランダーのFCMは、速度5~65km/hの範囲において歩行者を検知し、衝突回避・被害軽減ブレーキを作動させることができるということです。対自動車の場合は、5〜80km/hの速度域に対応しています。

(撮影・文 山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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