予算300万円で買えるキャンピングカー選び

神奈川県相模原市のStage21が手がける人気「Resort Duo」シリーズは、軽キャンパーやコンパクトモデルを用意。ダイハツ・ハイゼットをベースとした「Resort Duo Bambino Jr.(リゾート・デュオ・バンビーノ・ジュニア)」は、軽8ナンバーの本格派で、アルミベースの3層構造パネルを採用。アルミパネルの間に断熱材を入れることにより、暑さ、寒さに対応するほか、車重1t前後に抑えることで燃費にも配慮したとしています。

装備は、容易にフロアベッドに展開できるソファ、ポップアップルーフやオーバーヘッドコンソール、丸型シンク(各10Lの給排水タンク)など、8ナンバー取得要件は当然満たされています。価格は239万円からですが展示車両は265万円。

 

あの「オートバックス」もキャンピングカー業界に参入しています。キャンピングカー鹿児島とタッグを組み、コラボすることで販売などを手がける体制からスタート。現時点では明言できないそうですが、ノウハウを吸収した後にオリジナルのキャンピングカーを投入するかもしれません。

 

キャンピングカー鹿児島と北海道のキャンパートウマによる「Sante」は、キャンパートウマ独自開発の車載用イオンクラスターや、遠赤外線シート式床暖房(床暖房)などが装備された軽キャンパー。展示車両はスズキ・エブリイ(ジョインターボ/4WD)がベースで、サブバッテリーやインバーター、走行充電システム、電子レンジなどの標準装備アイテムのほか、FFヒーターやカーテンなどのオプションを装着し、価格は235万336円。

 

ベース価格で200万円を切る岡モータースの「ミニチュアクルーズ」からは、こちらでもご紹介したデニム仕様を出展。エアコン、給水タンク、シャワー、サブバッテリー、常設ベッド、収納庫などを標準装備し、192万3000円〜ですが、外部100V入力、スタイルエアロキットやリフトアップ、コンバーター充電システム、ルーフテントなどのオプションを満載し、288万2000円という参考出展車両価格となっています。


 

軽以外のコンパクトモデルでは、Stage21の「ResortDuo EValia(リゾート・デュオ・エヴァリア)」のようなモデルも300万円以下で購入できます。日産NV200バネットをベースに、ベッドマットや車中泊カーテン、バッテリーや走行充電システムなどを標準装備。オプションのFFヒーター、カセットコンロ、トイレ、収納庫などが設定された展示車両は270万2000円となっています。

軽キャンパーやコンパクト系のバンコンなどは、就寝人数が4人までとなっていても就寝や荷物の積載スペースなどを考えると大人4人は実際のところ現実的ではなく、ペット連れの大人2人旅が中心で、最大でも大人2人+子ども1人〜2人が限界。それでも使い方をハッキリさせれば楽しいキャンピングカー、車中泊ライフを過ごせるのではないでしょうか。

(文/写真 塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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