トヨタがTNGA戦略で全面採用する「EtherCAT」とは?

ハノーバーメッセ2016でトヨタ自動車(以下トヨタ)が、工場のIoT(Internet of Things)化に際し、ネットワークの自社標準として「EtherCAT(イーサキャット)」を全面的に採用すると発表したことが大きな話題となりました。

「EtherCAT」はFA機器メーカーである独ベッコフ(Beckhoff)が開発したオープン・フィールドネットワークの通信規格。

これまで同社は日本の主要なFA機器メーカーが加盟する通信規格「FL-net」を使っていたそうですが、「つながる工場」の実現に向け、従来の閉鎖されたネットワークでは実現し得なかった高度な情報の共有化やシステムコストの低減・高効率化が可能になることから、採用を決めたそうです。

工場内ネットワークは、工場のあらゆる機器やシステムを接続するネットワークで、その接続対象は、生産現場で稼働する機械やセンサー、それらを制御するコントローラー、さらに上位で稼働状況を管理するサーバーなど多岐に渡ります。

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Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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