エンジン製作に欠かせないCNC円筒研削盤をジェイテクトがインドで販売開始。市場進出を狙う

自動車部品・工作機械のジェイテクトは、エンジン製作に欠かせない工作機械である「TOYODA」ブランドのCNC円筒研削盤をインドで販売開始すると発表しました。

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CNC円筒研削盤は、エンジンのクランクシャフトの軸受部などを砥石(といし)で円筒状に研削する工作機械で、エンジンの製作に必須の重要な工作機械のひとつです。主要部品である「といし台」等は日本から供給し、カバーやベッド等の他の構成部品は現地で調達するということです。

ジェイテクトはインドの研削盤メーカー MICROMATIC GRINDING TECHNOLOGIES社へ技術供与を行い、生産を委託。現地生産のCNC円筒研削盤は、旧豊田工機の「TOYODA」ブランドでジェイテクトの現地法人(TOYODA MICROMATIC MACHINERY INDIA)がインド市場に限定して販売します。ジェイテクトでは2017年は10台、2018年以降は年間15台の目標販売台数を見込んでいます。

インドの二輪車市場は、現在、年間約1,800万台といわれていますが、これが2025年までには約2,300万台に急増すると予測されています。そこで、ジェイテクトは、二輪車の部品加工に欠かせない高精度のCNC円筒研削盤を現地生産し、インドの二輪市場に進出する構えです。

旧豊田工機は1941年にトヨタ系工作機械メーカーとして発足しましたが、その後、光洋精工を経て現在では「TOYODA」ブランドを含めてジェイテクトが吸収しています。

(山内 博・画像:ジェイテクト)