自動車大手4グループ、欧州でEVの超高速高出力充電ネットワークを設置する合弁事業を計画

ポルシェおよびアウディを含むフォルクスワーゲン(VW)グループ、BMWグループ、ダイムラーAG、フォード・モーター・カンパニーの自動車大手4グループは、欧州の主要幹線道路に超高速高出力充電設備を設置する合弁事業を計画していると発表しました。

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この計画の骨子は次の5点です。

1.欧州の長距離走行道路を対象にバッテリー式電動輸送機器(BEV)向けに高出力DC充電ネットワークを展開。

2.高出力DC充電設備は、現在の充電システムより大電力の350kWの出力レベルを持ち、充電時間を大幅に短縮。

3.欧州全域で約400ヶ所の超高速充電施設を構築。

4.最新および次世代BEVに完全に対応するコネクターを使用したコンバインド・チャージング・システム(CCS)に基づくネットワーク。

5.先例のない自動車大手4グループの提携で、ブランドから独立した充電インフラ・ネットワークを新設。

前出の欧州の自動車大手4グループは、欧州において最高出力の充電ネットワークを新設する覚書に署名して、この計画がスタートしました。この計画はマスマーケットでのBEVの普及を促進する重要なステップとなります。

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計画されている出力レベル350kWの超高速高出力充電のネットワークは、現在ある最も短時間で充電できる充電システムの充電速度を大幅に上回ります。充電ステーションのフルパワーに対応するBEVは、現在のBEVに比べて大幅に短い時間で車両のブランドに関係なく充電できるようになります。

このネットワークの構築は2017年に開始され、欧州全域で約400ヶ所の設置が初期目標の計画です。さらに、2020年までに数千ヶ所の高出力充電ステーションをユーザーが利用できるようになる見込みです。

計画されている充電インフラのネットワークは、コンバインド・チャージング・システム(CCS)標準テクノロジーに準拠し、電気自動車(EV)向けの既存の標準充電技術を、次の段階の350kWによるDC急速充電に更新することを後押しすることになります。

計画では幹線道路や主要道路沿いにオープンネットワークのスタイルで充電ステーションを設置する予定で、これまであきらめていたBEVの長距離走行を可能にすることを目標としています。

充電作業がガソリンスタンドの給油と同じくらい簡単なものに進化することに期待が寄せられており、今後、350kW DC急速充電に対応したBEVが、どのように普及するかに注目が集まっています。

(山内 博・画像:ポルシェ)