トヨタが最大熱効率41%の2.5リッターエンジンなど、TNGAパワートレインを発表

2020年以降、電動車両が増えていくと考えられていますが、トヨタは「Toyota New Global Architecture(TNGA)」により、エンジン・トランスミッション・ハイブリッドシステムといったパワートレインを一新します。

その発表と同時に、新型2.5リッターエンジン、横置き8速AT、ハイブリッドシステムが世界初公開されました。

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『Dynamic Force Engine』と名付けられた新型の直列4気筒エンジンは、基本となるアーキテクチャからゼロベースで開発されたもの。シリンダー内に強いタンブル流を生み出す理想的なポート形状や、ボアストローク比を約1.2とするなど、最適な高速燃焼を実現する共通要素を導き出したといいます。

そうした共通アーキテクチャに基いて生み出された最初のエンジンといえる、この2.5Lエンジンは、新開発8速ATとハイブリッドのいずれとも組み合わせる予定となっています。

詳細なデータは未公表ですが、最大熱効率はコンベンショナル仕様で40%、ハイブリッド仕様で41%と従来のトップランナーを大きく上回る数値を実現。最高出力はリッター当たり60kWといった数字がアナウンスされました。

なお、燃料噴射装置は新型マルチホール直噴インジェクターを基本とし、エンジン始動時などにポート噴射を使う、併用型のD-4Sとなっています。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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