2016年ベスト発明品に選ばれたグッドイヤーの球状タイヤとは?

アメリカのニュースマガジン「TIME」が選ぶベスト・イノベーション・オブ・2016に、グッドイヤーのコンセプトタイヤ「Eagle-360」が選ばれました。

タイヤといえば黒くて丸いと表現されることもありますが、この「Eagle-360」は筒状の丸ではなく、球状のタイヤ。2016年のジュネーブモーターショーで公開された、そのユニークな球形タイヤは自動運転時代を見据えた次世代モデルとして生まれたものです。

goodyear-eagle-360

磁力によってクルマとつながっている4つの球形タイヤは、それぞれが別の向きに回転することにより、従来では考えられない挙動を実現します。プロモーションムービーにもありますが、真横に動くというのもお手の物。そのほか、ウェットとドライといった路面に応じてゴムの特性を最適化するといったテクノロジーも搭載されることが想定されています。

まさに2016年を代表する発明にふさわしい新しいアイデアが詰まったコンセプトタイヤ。なお、タイム誌が選んだ発明品は25点で、モビリティ関係ではシボレーの電気自動車「Bolt」や自転車用の折りたたみヘルメットなどが選ばれています。

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この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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