子供はチャイルドシートで後席へ ─ 国交省が改めて注意喚起するわけは

国土交通省は9月16日、子供を車に乗せる際に「チャイルドシートを使い、できるだけ後席に乗せる」という注意喚起を「秋の全国交通安全運動」に合わせて発表しました。

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これはシートベルトやエアバッグが成人の体型を前提に設計されているために、体が小さい子供を不用意に車に乗せると、事故の際に被害を大きくすることがあり、6歳未満の子どもを車に乗せる際には、チャイルドシートを適切に使用しなければならないという従来からの規定を、改めて注意喚起したものです。

これは、電柱に衝突した軽自動車の助手席に3歳の女児を座らせていて、エアバッグによる圧迫で死亡させた母親が、助手席に子どもを乗せるのは配慮を欠くとして9月1日に有罪判決を受けたことにも配慮したものと見られます。

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国交省が発表したリーフレットでは、①子供を車に乗せる時は、必ずチャイルドシートを使用する、②子供はできるだけ後席に乗せる、③安全基準に適合したチャイルドシートを使う、ことを注意喚起しています。

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子供がチャイルドシート無しでシートベルトを使用すると、事故の際に首などに重大な障害を負う恐れがあります。また、子供を抱っこして乗車するのも、衝突時に子供を支えられず、大変危険です。

また、助手席に子供を乗せると、衝突時に膨張するエアバッグで子供が被害を受ける危険があります。助手席にチャイルドシートを取り付ける場合は、助手席を一番後ろに下げて、前向きに取り付けてください。後ろ向きは危険です。

チャイルドシートを正しく使用して、秋のドライブシーズンを楽しみましょう。

(山内 博・画像:国交省)

【関連リンク】

チャイルドシートコーナートップページ|国土交通省
http://www.mlit.go.jp/jidosha/child/