スバルの2016年ニュル挑戦のキーポイント“あの瞬間”を本人が語る

5月29日にチェッカーを迎えた2016年ニュルブルクリンク24時間。難攻不落のコースで一昼夜走るだけでも厳しいレースだが、今シーズンさらに輪をかけてレースを難しいものにしたのが、開始1時間ほどに突然降りはじめた雷雨と雹だ。

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このレースはテレビやインターネットでライブ中継を見ていたファンも多いと思うが、この雷雨によって、多数のマシンがコースアウトし、クラッシュ。また、雹によって最高峰のSP9クラス=GT3のレーシングカーが、コースの坂道を登れず立ち往生する衝撃のシーンが映し出された。

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強い雨と雹に巻き込まれたレーシングカーのなかで、唯一と言っていいほど大きな損害を受けなかったのが、今シーズンSP3Tクラスで優勝を飾った、スバルWRX STI。

カルロ・ヴァン・ダムのドライブ中に雷雨に見舞われ、クラッシュ車両が多発するなか、いったんはコースアウトするものの危機一髪回避するシーンは、SNS上でも「あぶねえええ」「神回避」「さすがAWD」という声であふれていた。

そんな“神回避”の瞬間を、7月に来日していたヴァン・ダム本人に語ってもらった。まずは、下記の動画の2分20秒あたりからをご覧頂きたい。

突然降り出した雨、そしてコースアウト、危機一髪の回避……。映像で見ると簡単そうだが「もしスティーブン・スピルバーグがモータースポーツの映画を作るとしたら、こんな嵐にするんじゃないかな」とヴァン・ダムが語るほどの状況だったのだ。