【SUPER GT2016】ここぞの瞬間。記憶に残るあのレースを振り返る PR

全日本GT選手権が2005年から現在のSUPER GTという名称となって10年以上。そこには記憶に残る感動的なレースが数多くあります。ピットインによるドライバー交代の義務付けや給油、タイヤ交換などを行うセミ耐久という形式を取るレース形態は、ドライバーのみならずチームの総合力が勝敗を決し、その中でも様々な決断や勝負という「ここぞの瞬間」はSUPER GTの醍醐味。

そんなSUPER GTの記憶に残るレースから「ここぞの瞬間」によって勝敗が決まったレースを振り返っていきましょう。

 

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2007年第4戦 セパン -12台抜きの裏に緻密な戦略-

SUPER GTでは毎年1回組み込まれる海外遠征。2007年はマレーシアのセパンサーキットでの300kmレースという灼熱の戦い。

高い路面温度でライバルチームがことごとくタイヤの磨耗に悩まされ、規定ピットインが1回のところをタイヤ交換のために2回目のピットインを余儀なくされていました。そこで「ここぞの瞬間」、KONDO Racing Teamの近藤真彦監督は規定回数である1回のみのピットインを決断。

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24番WOODONE ADVAN Clarion Zはチョイスしたヨコハマタイヤのセパンでのマッチングの良さと、それを信頼しきってきっちりとタイヤマネージメントをし、最後まで走りきった荒聖治のドライブにより、このピットイン1回作戦は大きな効果を生み、優勝をもぎ取りました。

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2007年第5戦 スポーツランドSUGO -伝説の3ワイドバトル-

今でも語り草になることが多い伝説のレースとして名高いのが2007年の第5戦、SUGO300kmレース。周回遅れに阻まれペースを落としたゼッケン1番宝山 TOM’S SC430の脇坂寿一に、46周目の最終コーナーからストレートで18番TAKATA 童夢 NSXの道上龍が一気に勝負を仕掛ける。そして、道上のさらにイン側に迫ってきた8番ARTA NSXの伊藤大輔が並び、そのまま第1コーナーへ突っ込んでいく3台!SUPER GTのGT500としては初めての3ワイドバトルとなって観衆は大興奮。まさに「ここぞの瞬間」の大勝負。上の写真は3ワイド直後の第3コーナーです。

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この3ワイドバトルは脇坂が勝ちますが、この3ワイドバトルで道上を抜いた伊藤の功績でレースの優勝は8番ARTA NSXとなりました。

 

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2010年開幕戦 鈴鹿 -初のタイヤ無交換優勝-

2009年の開幕戦も優勝していたKONDO Racing Teamだが、2010年は新しく導入したエンジンが思うように開発できず開幕前のテストでも不調。そのまま臨んだ開幕戦の鈴鹿でしたが、やはり予選でも24番HIS ADVAN KONDO GT-Rは思うようなタイムが出ずに10番手。なおかつ予選中にJP・デ・オリベイラのクラッシュによりマシンを大破してしまいます。

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そのマシンを一晩で修復!そして臨んだ決勝ではスタートドライバーのオリベイラが徹底的なロングラン。ライバルがほとんどピットインをしている間に暫定トップに上り詰めます。ここで負のスパイラルを断ち切る「ここぞの瞬間」の大決断!タイヤ無交換作戦を敢行します。時間にしてたった20秒程度のことですが、このおかげでトップのままピットアウト!そのまま安田裕信が逃げ切り優勝を勝ち取りました。SUPER GT史上初のGT500クラスタイヤ無交換作戦成功を成し遂げたのです。

 

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2015年第4戦 富士 -佐々木大樹選手とKONDO Racingの怒涛の追い上げ-

佐々木大樹選手の怒涛の追い上げが大きな話題となったこのレース。予選6番手からミハエル・クルムのドライブでスタートした24番D’station ADVAN GT-R。序盤から激しい接近戦で2位争いを繰り広げ、ドライバーチェンジ後はしばらく6位前後を走行していました。高めの路面温度で設定したマシンの調子は悪くない。その後も4台がもつれ合う4位争いから抜け出し、56周目で36番PETRONAS TOM’S RC Fをかわして3位浮上、その4周後の60周目には1番MOTUL AUTECH GT-Rも抜き去り2位に!

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勢いに乗った佐々木は「ここぞの瞬間」、そのまま62周目のメインストレート、グランドスタンドの大観衆が見守るその目の前で38番ZENT CERUMO RC Fを抜き去ってトップへ!3万6千人を超える大観衆の前で優勝を決めて見せたのです。

 

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2015年第5戦 鈴鹿 -ウェットでのスリックタイヤ勝負-

ここでGT300クラスにも目を向けてみましょう。2015年の鈴鹿戦は伝統の1000kmレースとして開催され、実に6時間弱に及ぶレース時間には数多くのドラマが生まれます。ポールポジションを獲った2番シンティアム・アップル・ロータスが序盤をリードしましたが、セーフティーカーによるピットクローズ中にガス欠症状でピットイン!ピットストップ90秒のペナルティーで優勝戦線から脱落します。

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そしてレース終盤に優勝争いをしたのが7番Studie BMW Z4と10番 GAINER TANAX GT-Rの2台。ウェイトを88kgも積んでいるとは思えないほどの走りを見せるGAINER TANAX GT-Rの千代勝正に、Studie BMW Z4のヨルグ・ミューラーが攻め込むラスト30分。両者スリックタイヤでのバトルのさなかに雨が降り出します。もうレインタイヤに交換する時間など両者には無い。入れば負ける。「ここぞの瞬間」はお互いスリックタイヤで走るという決断。まさに手に汗握る勝負。

それこそGT-Rのリアデュフューザーの下にZ4のフロントスポイラーが入り込むほどの、上空から見れば全くのゼロ距離バトル。しかし接触はしていない。これをウェット路面のスリックタイヤでやってのける千代、ミューラー両者の緊迫した戦いはGT500クラス下位のマシンも道を譲るほど。結果はあくまでもクリーンにブロックを続けたGAINER TANAX GT-Rの千代に軍配が上がりました。

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これまで振り返ってきた記憶に残るレースは「ここぞの瞬間」に力が発揮出来るからこそ勝負に勝つことが出来たといえるでしょう。最近では今年の第4戦SUGOを、タイヤ無交換という「ここぞの瞬間」での決断をして優勝したKONDO Racing Teamが記憶に新しいところ。

2011年からKONDO Racing Teamを応援する眠眠打破は、SUPER GTの「ここぞの瞬間」も応援しています。

 

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(写真:吉見幸夫 文:松永和浩)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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