2t車以上に乗るなら、この夏に運転免許を取るべき!? 2017年春に免許制度が変更

夏休みといえば運転免許の取得という大学生も少なくないでしょう。たとえば、2016年に一年生だとしたら、卒業するまでに取ればいいやと思っていないでしょうか?

いえいえ、2016年の夏と2017年の夏では、運転免許をとりまく状況がまったく違うのです。いつでもいいとは言えません。

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というのも2015年6月に道路交通法が改正され、2017年春に運転免許の種類が変わることが決まっているからなのです。

現在、自動車の運転免許は、普通自動車免許、中型自動車免許、大型自動車免許の3種類となっています。それぞれ運転できる車両総重量は普通自動車免許が5t未満、中型自動車免許は5t以上 11t未満、大型自動車免許が11t以上となっています。(改正以前に普通自動車免許を取得していた人は8t限定中型免許となります)

それが、2017年の春以降には、普通自動車免許、準中型自動車免許(新設)、中型自動車免許、大型自動車免許の4種類となる予定なのです。

その場合、それぞれの運転免許で乗ることのできるクルマの車両総重量は、順に3.5t未満、3.5t以上7.5t未満、7.5t以上11t未満、11t以上となります。

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つまり普通自動車免許を取るという前提であれば、現行制度のうちに取得しておいたほうが幅広いクルマを運転できるということになるわけです。

なお、現在は普通自動車免許を2年以上保有していないと取得の資格を得ることのできない中型自動車免許ですが、新制度の準中型自動車免許は18歳以上であれば受験資格が得られます。

就職などで免許取得後すぐに5t以上7.5t未満のクルマを運転する必要があるのなら、新制度で準中型自動車免許を取得するほうが有利になるケースもあるかもしれません。

参考リンク:改正道路交通法が交付されました|一般財団法人 岐阜県交通安全協会

(山本晋也・図表引用:一般財団法人 岐阜県交通安全協会)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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