マツダと兵庫県立大学が大型放射光施設SPring-8を活用して触媒材料を研究

マツダと兵庫県立大学は、世界最大級の大型放射光施設SPring-8(兵庫県佐用郡)を活用した材料開発研究に関する、共同研究契約を締結したと発表しました。

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マツダでは、この共同研究で自動車触媒における貴金属材料の使用量低減や新規高分子材料の開発などの成果が期待できるとしています。

共同研究のテーマは「微細複合材料の放射光分析法の研究」で、放射光による分析手法を活用し、自動車の実走行に近い状態の温度下において、材料のナノスケールレベルの構造分析を行うなどの取り組みによって、これまで解明されていなかった材料物性発現のメカニズムの解明を目指すということです。

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研究期間は平成28年度から平成37年度までの10年間で、マツダ 技術研究所と兵庫県立大学産学連携・研究推進機構放射光ナノテク センター及び同大学高度産業科学技術研究所が共同で研究を実施します。

この研究により、自動車触媒における貴金属材料の使用量低減や新規高分子材料の開発などの成果が期待できます。

SPring-8は世界一明るい放射光を利用して、物質を原子レベルで見るためのいわばスーパー顕微鏡で、自動車メーカーではトヨタが燃料電池関連でSPring-8を活用したことが知られています

(山内 博・画像:マツダ)