パナソニックが車載LEDランプモジュール向け接続用コネクタ2種を開発

パナソニックの社内カンパニー・オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社は、車載LEDランプの設計自由度やデザイン性の向上に貢献する、車載LEDランプモジュール向け接続用コネクタ2種を開発したと発表しました。

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開発されたコネクタは、基板とFPC(柔軟性のあるフレキシブル回路基板)とを接続する基板対FPCコネクタと、奇譚と電線とを接続する基板対電線コネクタの2種類の接続用コネクタの2種類。

基板対FPCコネクタは、日中でも点灯されるヘッドライトに組み込まれた線状のライト装置であるDRL()やリアランプ内の配線接続向けに適しており、基板対電線コネクタは、LEDヘッドランプモジュールでの使用に適しています。これら2種類のコネクタは2016年6月からサンプル出荷に対応するということです。

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1つめの基板対FPCコネクタの特長は、

1.業界初(パナソニック調べ)のFPCを接点としない金属端子接続構造を採用したため、LEDチップを実装したFPCと制御電源基板を直接に接続することが可能。中継用のワイヤーハーネスが不要になり、部品点数と工数を削減。

2.金属で挟み込んだダブルクリップ接点構造を採用したために、車載用に求められる耐振動性、耐熱性(125℃)を確保

3.慣性ロック構造によりコネクタの不完全嵌合を防止し、コネクタ接続作業の作業性を向上

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基板対電線コネクタの特長は、

1.独自開発の端子形状で、業界最低背(オアナソニック調べ)の高さ3.4mm を実現。LEDの照射角への影響が小さく、LEDランプモジュールを小型低背化

2.独自の端子構造によりLEDヘッドランプに求められる耐振動性、耐熱性(125℃)を確保

3.嵌合ロックの誤動作を防止する「嵌合ロック誤操作防止ガード」を採用し、コネクタの接続作業の作業性を向上

となっています。

最近の新型車では、DRLやリアランプでは、斬新なデザインを実現するためにFPCの使用が増えています。

パナソニックでは、今回の新製品コネクタを使用すれば、車載LEDランプの設計自由度向上やデザイン性向上に貢献できるだけではなく、中継ワイヤーハーネスが不要となり部品点数と工数を削減でき、コストダウンにも貢献できる、としています。

(山内 博・画像:オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社)