BMW i3にバッテリー容量を増やした新グレードを設定。アップデートも用意

ドイツ本国において、BMW i3の新グレード「94Ah」の追加が発表されました。

床下にリチウムイオン電池を収める構造はそのままに、バッテリー容積を変えずに総電力量を33kWhまでアップさせることで航続距離を伸ばしたバージョンです。

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従来モデルのバッテリー総電力量は21.8kWh、日本国内でのJC08モードによる航続可能距離は229kmとなっていますが、新しい「94Ah」グレードは欧州サイクルでの航続可能距離を300kmまで延長(従来モデルの欧州サイクル値は190km)しています。

つまり、航続可能距離は1.5倍以上になることが期待できるというわけです。

さらに注目は、従来モデルの所有者に対して33kWhの新バッテリーをインストールする特別なレトロフィット・プログラムを用意するという点でしょう。

なお、従来同様のバッテリーを搭載したモデルも「60Ah」として継続販売。

また、BMW i3の特徴ともいえる2気筒エンジンを搭載したレンジエクステンダー仕様は、60Ah、94Ahいずれにも設定されています。

(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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