スズキ、フォルクスワーゲンに和解金を払うことで問題解決へ

クリーンディーゼルをはじめとする環境技術が欲しかったスズキと、ASEANエリアでの販路を奪い取りたかったフォルクスワーゲンの両社による提携(2009年)は、思惑の不一致から2011年に業務提携解消に向けて動き出していましたが、ついに解決したと発表がありました。

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2011年11月に国際商業会議所国際仲裁裁判所に、仲裁を申し立てしてから4年半。2016年2月10日、ついに和解が成立したということです。

和解の内容は次のように発表されています。

VWが損害賠償請求を取り下げ、当社がVWに対し、本件の和解金として一定の金額を支払うことを内容としています。
(注: 和解金額を含む和解内容の詳細については、VWとの契約により開示を控えさせて頂きます。)

VW-SUZUKI

なお、和解金については、業績に与える影響は軽微であることも発表されています。

こうして身辺整理のできたスズキ、はたして独立系として生き残るのか、それとも新たな提携を模索するのか、業界再編のキープレイヤーとして、まだまだ目が離せません。

(山本晋也)

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この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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