【東京オートサロン2016】クールさの中に熱さを秘めたトーヨータイヤブースにあったものは?

東京オートサロン2016の西1ホール奥にブースを構えていたトーヨータイヤ。

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まるでスタジアムコンサートを思わせるモニターがセンターに置かれ、その周囲を出展車両が囲みます。

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この出展車両が置かれた壁の部分、ここが実はステージなっているのです。

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会期中はこのステージで「CYBERJAPAN DANCERS」がダンスパフォーマンスを繰り広げ、来場者を大いに盛り上げました。

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そのトーヨータイヤブースの一番目立つところに展示されていたアウディR8。ハイパフォーマンスタイヤPROXESのコンセプトタイヤを装着されたそれは、フラットとミラーのコントラストが効いたシルバーボディーでクールな印象。

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しかし、展示車両のクールな印象とは裏腹にトレッドパターンはかなり際立ったデザイン。これにはグリップ力を追求する熱さを感じます。

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そして、トーヨータイヤブースを時計回りに見ていくと、次に現れるのがトレッドパターンをモチーフにアートファクトリーがフルラッピングした、これまたクールなスズキ ハスラーが現れます。

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こちら装着されるのは、今年中に発売となる新作タイヤOPEN COUNTRY R/Tのプロトタイプ。軽自動車専用設計クロスカントリー感あふれるパターンはハスラーにピッタリ。オフロードに振ったような印象のデザインですが、オンロードの乗り心地もかなり優秀とのこと。

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その次に現れるのが、かなりカッコイイSIXTH SENSEのエアロを纏ったヴェルファイア。こちらに装着されるのが、インチアップして低扁平率になっても乗り心地が素晴らしいと評判のミニバン専用設計タイヤTRANPATH LuⅡ。スタイルを決めながら乗り心地を犠牲にしないというのは、人を運ぶミニバンにはうってつけのタイヤです。

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トーヨータイヤブースで一番気になっていたのが、実はこのシックにキマッたポルシェ マカン。最近、特に増えてきたハイパーSUV。ポルシェだとカイエンやこのマカンがありますが、ムチャクチャ速いんですよね。そんなハイパーSUVに全天候型タイヤを履いていても物足りなさ過ぎます。そこにピンポイントで狙ってきたのがこのマカンがはいているPROXES T1 Sports SUV。

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ハイパーSUVはスポーツカーに比べれば重量がかなり重いので、その分エンジンパワーもかなりアップされています。加速や減速、コーナーリングにかかるタイヤの負担はスポーツカーの比ではない!だからこそ専用設計のSUV向けスポーツタイヤが必要だ、とのこと。

展示車両はクールでシックなのですが、そこに装着されるタイヤの設計思想はかなりの熱さ。これはこのブースで繰り広げられた「CYBERJAPAN DANCERS」のダンスパフォーマンスにも通じるかもしれません。

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そんなトーヨータイヤが、とてつもなく熱い新製品を展示していたのですが、あまりにクール&シックな展示で、うっかり見逃すところでした。

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走行会やジムカーナなどで大人気の競技向けタイヤ、PROXES R888が待望のバージョンアップ!R888 Rとして今夏に登場予定とのことです。いわゆるSタイヤといわれるカテゴリーで車検の上では公道も走れるタイヤですが、このパターンを見ていただいてわかるとおりサーキットを最重視した作りです。こんな熱さタイヤをこともなげに展示しているところにも、トーヨータイヤブースのクールさを感じます。

(文・写真:松永和浩)

 

 

 

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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