2016年は若者がクルマの楽しみを理解できる社会になっていく!

新年、明けましておめでとうございます。本年もクリッカーのご愛読よろしくお願いいたします。

全国的に無事2016年を迎えましたが、クリッカーはサイトオープンから昨年12月20日をもって丸5年を経過し、6年目を迎えております。これも皆さんのおかげと感謝いたしております。

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さて、昨年は水素自動車の発売自動運転実証の進化フォルクスワーゲングループの不正プログラム発覚などが大きなトピックスかと思いますが、マツダとホンダから2人乗りのオープンスポーツカーが発売されたことも注目でしょう。また、年末にはアルトにワークスの名が復活しました。

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自動車メーカーにとって大きな収益は望めない、リスクが大きめと言えるスポーツ系の企画は、一時期どこからも撤退ムードでしたが、ロードスターは歯を食いしばって続けてくれ、原点回帰と言える4台目ND型を発売したし、トヨタからは86発売以降、昨年のモーターショーにはより小さなFRスポーツカーS-FRを展示し、さらに大きめのスポーツカーをBMWと開発しているとも聞きます。ホンダからはS660の他、シビック・タイプRの限定発売、そして今年はいよいよNSX発売と言われています。

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こうしたスポーツカーの開発、販売の他に、自動車メーカーは社員の運転教育に力を入れ始めていると耳にします。

こういった動きは、クルマの開発で重要なのは運転の楽しさであり、その楽しさを感じられる人間にならなければ、いいクルマはできないだろう、という判断でしょう。

私の年代でいうと少なくとも男の子の多くはバイクやクルマに常に興味津々で、それぞれの免許が取得できる16歳、18歳を心待ちにしたものです。自然と好きなクルマや運転の楽しさが感じられたので、そんなことの必要性は考えたこともありませんでした。

10代から20代までの若者にIoTによるクルマのアイデアを競い合ってもらうMotors Huck Weekendでは、若者が我々のようにクルマに興味を持ってこなかった、接していないというのがわかりました。

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最近の若者はいろんな楽しさを大人が与え続けて育ってきているので、楽しみへの目は肥えていると思われます。

その厳しい目で見ても楽しいと感じてもらえるサイトにしていきたいと思います。

きっとその素材となる楽しいクルマは、自動車メーカーがリリースしていってくれるでしょう。楽しいクルマはスポーツカーとは限りません。

そんな2016年になっていくと予想します。

(clicccar編集長 小林 和久)

この記事の著者

編集長 小林和久 近影

編集長 小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務める。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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